先にうまれて、先にしぬ。

さいきん小学校で働き始めたペーペーです。理科が得意でよく任されます。

【小学生でもわかる】金の冠を被った雀の話【見栄を張るな!】

おはよーございます。

 

小学校で教えています。

 

みなさんはタルムードをご存知でしょうか?

 

 

ユダヤ人のバイブルとでもいいましょうか。

様々な業界でユダヤ人は成功を収めており

大富豪もたくさんいます。

 

その背景にはユダヤ教の格言を小話にして、

子どもへ受け継いできたからです。

www.sakinishinu.com

 

以前もタルムードに関する記事を書きました!

 

 

今日はまた別のお話の

 

金の冠を被った雀

 

について書いてみたいと思います。

 

 

1.話の始まり

あるところに偉大な王様がいました。

王様は毎日、大鷲に乗って街中をパトロールしていました。

 

ある日、風にあおられてバランスを崩して

今にも落ちそうになってしまいます。

象徴的です, 雲から落ちる, 空から落ちて, プランジ

そこで数百匹の雀がやってきて、

みんなで協力して王様を助けました。

王様は言いました。

「本当に助かったありがとう。お礼に何でも欲しいものを与えよう。」

 

 

雀たちは考えました。

「食べ物に困らないように大きな畑を用意してもらおうか」

「天敵に襲われないような森を頂こうか」

「いつでも使える水飲み場はどうだろうか」

スズメ, 雀の家族, 鳥, チャット, グループ, 一緒, 一緒に, チーム, 集団, スパーリング

リーダーの雀は言いました。

「全員に、金の冠を被らせてもらおう!」

 

雀たちは納得し、王様にお願いしました。

 

王様は

「それはあまり良い願いではないと思うが、本当に良いんだな?」

 

雀たちは王様の問いかけを気にも留めずに

金の冠をつけてもらうことにしました。

金, クラウン, 像, 黄金の, 黄金の王冠, 帝国, バー, 確認

 

2.金の冠を被った雀

雀たちは大空を誇らしげに飛びました。

街中の人間や動物たちがうらやましそうに見上げました。

 

しかし、猟師たちに狙われるようになりました。

銃を持った猟師のイラスト

今まで狙われることが無かったものに狙われるようになってしまいました。

 

仲間の雀がどんどん捕まってしまいます。

 

とうとう最後の5羽になった時に

「王様、どうか金の冠を外してください」

 

と泣きついたそうです。

めでたし。めでたし。

 

3.このお話から

”財産を見せびらかすと、身を滅ぼす”

という教訓を伝えています。

 

雀たちは、自分が弱者だとも思わず

強者(猟師)に狙われるとも思っていませんでした。

 

●人に見せつけた財産は、人に狙われてしまう

猟師が狙っていたのは雀ではなく冠なのです。

 

高級車の営業も、デパートの接客も、ゴールドカードの勧誘も、

あなたではなく、あなたの持つ財産を狙っています。

 

生活水準をあげたい、良いものを持ちたい

×人に見せびらかしたい

 

ほとんどの人は雀(弱者)である

金の冠にふさわしいのは、雀ではなくライオンです。

 

大富豪の財産を狙おうもんなら

警備兵・弁護士などを敵に回すことになります。

確実に返り討ちに遭います。

 

地球上の雀の数:地球上のライオンの数

 

を考えて見ると、人間も同じではないでしょうか。

f:id:sakinishinu:20201116220107p:plain

https://bunshun.jp/articles/-/14919

つまり、ごく一部の人間しか金の冠を被るべきでは無いのです。

そして、多くの人間はただの雀なんです。

 

正しい報酬を得よう。

 

そもそも雀は悪い事をしていないんです。

王様を助けたわけですから。

 

報酬の設定を誤っただけなんです。

 

水飲み場や畑をもらっていれば、豊かな生活を手に入れられたはずです。

f:id:sakinishinu:20201009135555j:plain

雀全員分の金の冠なんて、めちゃくちゃ魅力的ですが

身分不相応な報酬のせいで不幸になってしまいました。

 

 

4.最後に

このお話は

・王様はなぜ一度止めたのか

・雀は何を間違っていたのか

 

 

という問いを設定しておくと

自身の学びにつながりやすいかなと思います。

 

 

 

 

欲張ってはいけない

 

ではなく

 

適正な報酬を得よ

というのが個人的には好きです。

 

 

ありがとーございました。