【小学生でもわかる】難破船の3人の乗客たちの小話【リスクマネジメント】
おはよーございます。
小学校で頑張っています。
みなさんタルムードをご存知でしょうか?
ユダヤ人はお金持ちが多く、
ノーベル賞の受賞者も多いです。
世界人口の0.2%にも満たないのに
ノーベル賞の授賞者は20%以上がユダヤ人です。
6ジャンル全てを総なめしています。
背景には、ユダヤ人は家庭教育が充実があります。
そのバイブルとして”タルムード”という
短編小説のようなものが受け継がれています。
今日はそこから”リスク”に注目したお話の
難破船の3人の乗客たち
について書いてみたいと思います。
1.難破します
航行中に大きな嵐に見舞われて無人島に難破します。
船が壊れてしまったので、船長が修理をしてから
島を出発することになりました。
乗客は3人(X、Y、Z)います
何日も食べていないので、かなり空腹です。
その島にはフルーツがたくさん実っています
いつ出発するかはわかりません
●乗客X
「いつ出発するかわからない」
「取り残されたらやばい!」
→空腹をガマンして船に残ってひたすら待つ
●乗客Y
「出発する時にわからないとマズイ」
「船が見える範囲で行動しよう」
→船の近くで、あるだけのフルーツを食べてすごす
●乗客Z
「何日も食べていないし空腹が限界だ」
「島の奥に行けばたくさんフルーツがある!」
→島中を歩き回って、お腹いっぱいフルーツを食べる
2.てんまつ
●乗客X
・出航できたものの、栄養不足で死んでしまう
●乗客Y
・出航し、なんとか生き延びた
●乗客Z
・戻ってきたら船は出航し、無人島に取り残されてしまう
というものです。
3.このお話から
ここから学ぶことはズバリ、リスクの取り方です。
乗客Xのように一切リスクを取らなければ
リターン(栄養)が得られない。
乗客Zのようにリスクを取りすぎても
大きな失敗(取り残される)が起こり得る。
慎重すぎるのも×
大胆すぎるのも×
ということです。
特に、日本の教育では
”リスクを回避する”ことに特化していると思います。
「危ないからダメ」「もめるからダメ」「できない子がいるからダメ」「やったことないからダメ」
大切なのはリスクの避け方ではなく
リスクの適切な取り方です。
4.現実の世界でも
今日、新型コロナウイルスが猛威を奮っています。
日本の錚々たる大企業たちもほとんどが赤字です。
これは今、難破した船を修理している状態と同じです。
日常がある日突然無くなってしまった時に、
適切なリスクを取って行動できるような教育をすべきです。
そのためにはまず、教員がこのマインドを持つことから始まります。
もちろんそれは、学校教育だけではなく
家庭教育や地域社会にも責任があります。
”安定”というのは存在しません。
リスクをとらないリスクを伝えていく必要もあると感じました。
ありがとーございました。