「せんせー、それトートロジーですよ」と言われたら
おはよーございます。
小学校で教えています。
みなさんトートロジーをご存知でしょうか。
同語反復とも言いますが、
日常生活ではよく起こってしまいます。
欧米のビジネスシーンなんかでは
「は?お前何いってんねん」と
タブー中のタブーとされているそうです。
今回はこのトートロジーについて
学校現場の空気を出しながら書いていきます。
1.トートロジーの具体例
●宿題をやってこないA君
先生「いつも宿題忘れるのはなんで?この前も忘れてたやん」
A君「終わったんですけど持ってくるのを忘れました・・・どうしたらいいですか」
先生「忘れないように気を付けないとあかんで!」
●叩くBさんと叩かれたCさん
Cさん「Bさんはすぐに怒ってたたくねん!ひどい!」
先生「なんでそんなことするんかな?」
Cさん「Bさんは怒りやすいからやねん!」
●給食が好きなD君とEさん
D君「給食のカレーめっちゃすきやねん」
Eさん「わかる!おいしいよね~どうしてだろう。」
D君「きっと、おいしくつくってるからだよ!」
●残業を叱る管理職
管理職「残業時間が多いよ。もうちょっとどうにかならないの。」
先生「すみません。この業務、どうしたら時間をかけずに終わらせられるでしょうか」
管理職「時間がかからないよう、気を付けるといいですよ。」
こんな感じです。
子どもとのやり取りならかわいいもんですが
大人となると地獄ですね。
「AはAだ」と繰り返すだけで、会話が発展しません。
2.”良い”トートロジー
いくつか例を挙げると
●隣のクラスの先生が作ってくれたプリントのデザインが奇抜すぎたとき
「インパクトがあるといえばあるんですけど、この部分を〇〇したほうが~」
→接頭語で肯定しつつも否定を少し入れる
●隣のクラスがお楽しみ会をやっているとき
自分のクラスの子「隣いいな~うちらもやりたい~」
先生「よそはよそ、うちはうち」
→別の集団であること、慣習が異なることを強調
●ゴキブリが出たとき
先生「ゴキブリも、生き物は生き物なんです。」
→特徴的な存在も仲間であることを強調
こんな感じです。
日本語では”あえて”当たり前のことをいうことで
強調や配慮などの意味を付加させていきます。
3.まとめ
いかがでしょうか
トートロジーそのものは日常に
溶け込んでいます。
普段使っている言葉を
ちょっと深堀して考えてみると、
解像度が上がって楽しいですよね。
時と場合によって使い分けられると素晴らしいですね!
ありがとーございました。
参考文献