先にうまれて、先にしぬ。

さいきん小学校で働き始めたペーペーです。理科が得意でよく任されます。

時速100kmで走る軽トラから、反対向きにボールを投げると?【物理】

おはよーございます。

小学校で教えています。

 

突然ですが問題です。

時速100kmで走る軽トラックから、進行方向と逆向きにボールを投げます。ボールを投げる力は、地上で時速100kmと同じ力です。

この時、ボールはどうなるでしょうか?

 

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これについて、今日は書いていきます!

 

物理学の難しい説明はすっとばしますので

気軽に読んでください。

 

1.慣性を考える

そもそも、ボールを投げる前の状態を考えてみると

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このように、ボールは時速100kmの軽トラに乗っています。

 

ここで、物理の考え方としては

ボールも時速100kmで動いているエネルギーを持っている

ということです。

 

は?乗ってるだけやん?って

思いますよね。

 

 

では、走っている軽トラからボールを落としたとします。

投げるのではなく、ただ落とします

 

 

 

ボールはどうなりますか?

 

 

ドスっと真下に落ちる?

 

 

違うんです。

 

進行方向に投げ出されたように見え、その方向に転がります。

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もし、真下に落ちるのであれば

 

車から飛び降りても、

電車から飛び降りても、

新幹線から飛び降りても、

雉猫はな on Twitter: "電車といえば、こんなスタントも。 今では無理ですな。… "

人間は難なく、その場で着地できることになってしまいます。

 

 

なので、時速100kmの軽トラにボールが乗っている時点で、

進行方向にボールが移動するエネルギーを持っていることになるんです。

 

2.2つの力

画像で言う所の左向きにボールは移動しています。

 

そこで、右向きにボールを投げるわけですが、

 

このエネルギーは全く同じ量になります。

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なので、

結果としては、

 

ドスッと真下に落ちる

 

わけなんです。

 

 

3.実際にやってみた

なんとなく理屈や頭ではわかっていても

信じられませんよね?

 

軽トラから真下にボトッて落ちるなんて

想像つきませんよね。

 

ということで

 

実際に、やってみた

 

 

映像があります。

 

 

 

実はこのネタはトリビアの何とかで実験をされていました。

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これを実際に検証するために

・確かなスピードの軽トラ

・確かなスピードのピッチャー

・実験させてくれる場所

 

が必要です。

 

ピッチャーなんですが、

ピッチングマシンを使っていました。

 

スピードガンで何度も微調整をしていたのが印象的でした。

 

動画を見つけたのでぜひどうぞ~

www.youtube.com

 

 

この番組、ほかにもおもしろいこと

いろいろやっててすごい好きでした。

 

理科が好きな自分のルーツは、ちょっとくらい

この番組にありそう。

 

 

ありがとーございました。