エコバッグは本当に環境に良いのか?【理科教員が考える】
おはよーございます。
小学校で理科を教えています。
レジ袋が有料化されて3か月以上経ちますが、
いかがお過ごしでしょうか。
これを機にエコバッグを買った人も
多いのではないでしょうか?
プラスチックの海洋汚染問題や
ストローが紙製になったり
脱プラスチックの流れが来ています。
しかし、レジ袋の代わりに
エコバッグを使うのは本当に環境に良いのでしょうか?
そんなことについて書いていきます。
1.何回使えば”もとが取れる”?
レジ袋もエコバッグも、作るときと捨てる時に
環境負荷がかかります。
当然ですが、エゴバックのほうが負荷が大きいので
何度も利用する必要があります。
エコバッグも様々なものがありますので、
一概には言えませんが、コットン生地のもので
100回以上は使う必要があります。
しかし、100回使うまでに何度か洗濯しますよね?
その分さらに、環境に負荷がかかります。
レジ袋には水や洗剤は使いませんから。
また、レジ袋はゴミ袋として再利用できる場合があります。
エコバッグを使っていてもゴミ袋を別で買っているなら、
全く意味がありません。
2.何気ない輸送費
想像してみてください。
1億枚のレジ袋と1億個のエコバッグがあります。
それぞれをトラックで別の場所に運びます。
どちらの方が、少ない台数で済むでしょうか。
3.豊富なデザインがあるエコバッグ
すごい種類のエコバッグが販売されています。
多様な色、デザイン、コラボ商品・・・
これらの開発にかかるコストはどうでしょうか?
そして売れなくなって廃棄されるコストはどうでしょうか?
レジ袋と違って、エコバッグはアパレル用品としての
側面もあります。
流行や在庫の問題から、どうしても廃棄が多くなります。
4.プラスチック問題の本質
大きく分けて2種類あると思います。
・石油が有限という資源問題
・海洋プラスチック、CO2排出などの環境汚染問題
環境汚染に注目して考えると、
プラスチックを使わないことも大切です。
しかし、最も大事なことは
ゴミを海に捨てるという廃棄物管理の問題だと思います。
金属やガラスなら海に廃棄されて良いわけではないでしょう。
プラスチックの使用量を減らすことよりも
プラスチックを環境に入れないようにする努力が必要です。
プラスチックを減らすということを否定する
つもりは全くありませんが、
多面的に考えてみるとなかなか
難しい問題だと思います。
ありがとーございました。