たった一つのゴミから学級崩壊へ【割れ窓理論】
おはよーございます。
小学校で働いています。
担任の先生をしている方へお聞きします!
ズバリ、教室はキレイでしょうか?
目視でわかるほどの大きさのゴミは
落ちていませんか?
ロッカーからなわとびが
はみ出していませんか?
机の中にクシャクシャになった
漢字の小テストは入っていませんか?
掲示物は地面と水平になっていますか?
ロッカーの上に、ずっと置きっぱなしに
なっているものはありませんか?
キレイな教室、と言っても様々な要素が含まれています。
新任研や先輩の先生方から、上記のことは
チクチク言われました。
当時は「そんな余裕ないねん!!」と心の中で叫んでました。
本日は
なぜ教室をキレイに保つ必要があるのか
について、書いていきたいと思います!
1.割れ窓理論
アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した理論です。
建物の窓が割れているのを放置すると、その周辺の窓も破られていくというもので
小さな犯罪を放置していると、重大犯罪につながる
というものです。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
- 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
- ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
- 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
- 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。 Wikipediaより
聞いたことがある人も多いかと思います。
例をいくつか挙げると
・郵便受けから5ユーロ札入りの封筒を盗む割合
郵便受けの近くの壁に落書きがあったり、付近にごみが捨ててあったりした場合25%
郵便受けの周りがきれいだった場合13%
およそ、2倍近く上回りました。
・東京ディズニーランドの実践
ささいな傷や汚れもおろそかにせず、修繕を惜しみなく夜間にまで行うことで、従業員や来客マナーの向上につなげています。
2.教室の割れ窓
さすがに窓は割れていないと思います(笑)
ですが、教室にゴミが落ちていたり
掲示物の画鋲が外れていたりすると
「この教室は大切にされていない」
と子どもは感じます。
そして
「この教室を大切にしなくてもいい」
と、無意識に思ってしまいます。
さらに、子どもは先生のことをよく見ています。
先生が教室のゴミを見逃す姿も、見られています。
先生が掲示物を整理しない姿も、見られています。
徐々に教室が物理的に荒れ始め、
ものを大切にしないことは
人を大切にしないことにつながってしまいます。
そして、学級が崩壊する可能性がグッと上がります。
3.教室はキレイに
わかっちゃいるけどなかなか時間がとれないですよね。
放課後もなんやかんやでバタバタしますよね。
保護者に電話かけないとあかんし、
明日の授業もつくってないし、
成績もつけてないし、
小テストも印刷してないし、
外はすぐに暗くなるし、、、、
なので、おススメは4時までに掃除を終わらせる
です。
4時からは電話がかかる確率が急上昇するだけでなく、
会議も発生しやすいからです。
帰りの会が終わってから、10分以内に掃除を始めます。
(下校指導が終わってからでもOK)
子どもがまだ残っていても良いんです。
なんなら誘っても良いと思います。
そこで
・掃き掃除
・ロッカーの整理
・机の向きをそろえる
これだけはやってしまいましょう。
さらに、機械的な作業なので頭の中を使えます。
掃除が終わってからやる仕事と
明日以降でも大丈夫な仕事を
頭の中で整理します。
慣れてくるとルーティンになりますので、
掃除の効率もUP
そのあとの業務も効率UP
教室もキレイ!
という素晴らしい状態になります!
みなさんもぜひ!
ありがとーございました。