校則でツーブロックがダメな理由【学”校”経営から考える】
おはよーございます。
小学校で教えています。
”ツーブロック”はなぜ禁止か? という問題ありましたよね。
高校側の主張としては
「事件・事故に巻き込まれないように」
といった、あくまで生徒を守るという趣旨の主張でした。
これに対して
「時代遅れだ」「子どもの権利を侵害している」
なんて声まで上がりました。
今回の記事は、
なぜ厳しい校則を設定するのか
について学校目線で書きたいと思います。
最後には自分の意見を書いたので、ぜひ読んでくださいね。
1.校則はシンプルに~指導のしやすさ~
例えば
「茶髪・金髪・青髪・銀髪・緑髪、、、、、を禁ずる」
って校則をつくるよりも
「黒髪以外を禁ずる。」
としたほうがわかりやすいです。
なので、ツーブロックがダメというよりは
基準とした髪形(耳にかからない、剃り込みを入れないなど)以外がダメ
とすることで、校則をシンプルに表現することができるんです。
校則がシンプルであると、教員は〇か×かハッキリするので
指導しやすくなります。
一番避けるべきなのは、先生によって判断基準がブレることです。
「A先生は良いって言ってた」「B先生は厳しすぎる」となってしまうと、
組織としてうまくまわらなくなります。
なので、シンプルな校則にすることで判断基準を明確にできます。
2.子どもは歩く広告塔
ほとんどの学校では制服があり、それを身につけて通学します。
もし、髪形に関する校則が無くなったとします。
それによって奇抜な髪形をする子どもが、ほんの一部だけ居るとします。
それを見た人が
「あの学校は、以前よりも風紀が乱れているのでは」と
感じない保証があるでしょうか?
それによって、入学者数が減少する可能性はまったく無いのでしょうか?
子どもたちの通学している姿は、その学校にとっての広告です。
校則を自由にしたことで、入学者数が減って、
学校の経営が危ぶまれる可能性もあります。
(可能性は低くても、0ではない)
学校にとっての顧客は、悔しいですが保護者(親)です。
お金を出してもいます。
その世代が抱く印象も見据えて、学校を経営しなければなりません。
3.自由とルール
日本は法治国家です。日本で住む以上、日本のルールに従わなければなりません。
窮屈な法律や税金でがんじがらめです。
しかし、病院代は安く、治安もよく、救急車も来るし、道路も整備されており、ほかの国には無いメリットも様々あります。
学校はその小さいバージョンです。クソめんどくさい校則がたくさんありますが、その学校を選んだ以上はそこのルールに従わなければなりません。
郷に入っては郷に従えってやつです。
髪形を自由にしたところで、事件や事故に合わないでしょう。
しかし、100%無いと言い切れますか?
今までそういった事例は無いそうですが、
これからも無いと言い切れますか?
校則を変えるというのは、
長期的に見て、学校のブランドに傷がつくかもしれません。
絶対に大丈夫と言えない限りは、
リスクをわざわざ負う学校は少ないでしょう。
4.私の意見
ふつうに考えて
そもそも
時代遅れな校則を残し続けるほうが
ブランド傷つきますよね(笑)
なので、校則でお悩みのみなさんは
正当な手続きをもってしてクソみたいな校則は変えてください。
私の母校は携帯電話・スマートフォンが禁止でしたが、
長年の交渉の末、条件付きで持ち込みがOKになりました。
時代に合わせて校則は変わっていきます。
昔は男子全員が丸坊主だったんですよ?
だいぶマシになってきましたね。この調子です!
大学生になって急におしゃれな髪形求められても
困るって!高校で練習しときたかった!
ありがとーございました。